ゆきだるま



店に着いたところで、信也が手を大きく弧を描くように振っていた。


それに合わせて俺は近くの駐車スペースに車をバックでいれ、その場に足を運ぶ。




イ・ドルシェは、男女ともに人気があるスイーツ店。

予約もいれないと待ち時間はとんでもないくらい長い。




「よ!今日は俺が幹事やっから、盛り上げ役頼むぜ!!」

信也は、はにかみ茶色の髪をなびかせる。


「‥いや、お前が二役やった方が絶対良い気がするけどな。てか、髪型のセット崩れっぞ?」



「だよな!だよなーー!!!やっぱ俺がやんないとだよな~。」



「単純なやつ。」


あぁ、髪型には触れないだ‥





「女性陣は集合時間遅めにしてるから、中に入って待ってようぜ!」



俺の袖を掴み、店内に足を進めた。