ちょっと秘密なメイド様!!



握った手から、熱が伝わる。

「ゆき姉は賢兄の彼女で、婚約者なんだよね?」

「―――――……うん」

そう。……そうだ。

「賢兄が、ゆき姉を好きだから、そうなったんだよね?」

「……うん」

頷く私に、「確かに、」と言葉を続ける蒼也。