そして悪魔は……違った、賢也は家へと帰って行った。 「……なんだったの」 思わずその背中に呟く。 とりあえず、家に帰ってからが 怖いな……。 冷や汗をかく私に、 「ゆき姉、早く行こっ!! あんま遊べないよ」 蒼也はマイペースに笑って、私の手を握って引いた。 「っ、はいはい」 その手の引き方が賢也と似てて、 『賢也……』 と、心の中呟いた。