ちょっと待って。

デートって……誰と?

聞こうとしたその瞬間、

「そう。行くんだよ」

蒼也に抱き着かれていた。

腰付近に回された手が、なんだか恥ずかしい。

ったく……鎌谷家は……!!

生まれつきのプレイボーイ!?

なんて疑問も、顔には出さない。

「蒼也……デートなの?」

とりあえず、落ち着いて確認。