眉を八の字によせて、不安そうに私を見つめる蒼也。 その顔が賢也に重なって、ドキッと心臓が鳴る。 「あのね、僕、ゆき姉も賢兄も、二人とも好き」 「……………うん」 「だから、二人が悲しそうな顔をしてるの、嫌なんだ」 「…………」