~美夏side~

「あついよ~」

「我慢しろよ、美夏」

「は~い」

ただいま、夏まっただ中の7月

あの日以降、あんな感じの魔物は来ない

ん~

ほんと、あれは強かった

にしても・・・

あついよ~

どうにかなんないのかな?

ん?

「そうだ!」

「なんだよ」

「涼しくしてあげる!」

は?

って感じの顔を弘人がする

「まぁ、見てなって」

あたしは手の平を弘人に向けて触れる

そして

「我の力よ・・・氷の守護神を呼び出したまえ」

そこに現れたのは

《ん?なんだ、風鈴寺家の孫か?》

氷の守護神の、おじいさまの神様

「はい!で、ちょっとお願いがあるんですけど・・・」

《なんじゃ?》

「少しの間でいいんで涼しくしてもらいません?」

《・・・ばっかも~ん!こんなことで、ワシを呼び出す出ない!》

「こ、こんなことって!ひどいです!あたしたち、死にそうなんですよ!」

《そんなことじゃ死なん》

死にそうだからなのに・・・

でもこのおじいさま

頑固だからな・・・

あきらめるか

「うぅ~わかりました!諦めます!」

《おぉ、あきらめよ》

「じゃぁ、我の力よ・・・氷の守護神かえしたまえ」

そして消えて行った