月『月姫、純君と離れちゃうの嫌だよ。』


私はそう言いながら思い切り号泣していた。



純「もう泣かないで。僕、最後まで月姫ちゃんの泣き顔なんて見たくないよ。」



月『…。』



純「ねえ、月姫ちゃん、パパの仕事が終わったら、またここに戻って来る?」


月『うん。でも、暫くはここには戻って来れないみたい…。』

純「僕、月姫ちゃんがここに戻って来て、大人になったら絶対、月姫ちゃんと結婚する!」



月『いいの?月姫も、純君のお嫁さんになりたいけど…。』


純「じゃあ決まりだ!約束だよ♪」


月『うん!♪』



そのとき私たちは、指切りげんまんをした。



今でもこんな約束覚えてるなんて。


馬鹿みたい。


なんか笑える。


おそらく、純はこんな約束、とっくの昔に忘れてるだろう。