あ!お礼お礼。



「ありがとうございました!!助かりました!!」


「………。」



え、無言…。




そっと彼の顔をガン見してみる。



サラサラな金髪に、切れ長のキリッとした目が印象的だ…


…うーん、同い年みたいだけど見たことないなぁ〜




少しの沈黙の後、金髪の男の子がサッと立ち上がった。



そのまま背を向けて歩き出す。


「ちょ…待って下さいっ!!」




彼を追いかけようとしたが、私を転ばせた女の子が私の手を掴んだ。



彼女はまるで鬼の形相をしていた。


―ゾワッ



彼女を見た瞬間、ゾワゾワが身体を駆け巡った。




女の子はパッと私の手を放し、さっきの男の子を追っていった。


それにつられ、周りの女の子達も私をギロッと睨み、後を去った…。





こ…




恐かった!!!!