あたしが、返事に困ってると
じゃあ、お母さん行くから
って言って、仕事に戻った。
あたしは、嬉しくて
思わず亮に電話をした。
すると、2コール目で出た。
『もしもし?』
「電話出るの早いね(^-^;」
『あぁ、携帯弄ってたから…。で、どうした?』
あたしは、その言葉で思い出して
さっきまでのコトを興奮気味に話した。
すると、亮も自分のコトのように喜んでくれて、『良かったな』って言ってくれた。
亮はあたしの家の事情を知ってるから
よく、ご飯を誘ってくれたり
亮の家族も受け入れてくれる。
昔は、お母さんがいないって泣いて、亮を困らせたコトもあったっけ?
今、思うと懐かしくて顔が綻んでくる。
あたしの家は両親が離婚して
兄弟もいないし
だから、1人でいるコトが多い。
お母さんの話も一段落してから話題が変わって、転校生の話になった。
亮は、あたしのタイプと真逆のダサ男くんと仲良かったって茶化してきたけど
あたしは、これっぽっちも仲良くした気は無い。
向こうから話しかけてきただけだし。
それからも、結構話したけど
あたしが寝坊したら困るからって電話を切った。

