最初は、ジーパンにパーカーとかで砂浜を歩いてる所を撮って
今からは、衣装チェンジして海に入るらしい。
戻ってきて、お母さんに渡された衣装を手に取って、ちょっと死角になるところに行って着替えるようだ。
「良いわね〜」
美鈴っちが興奮してるから見てみると
白のパーカーに赤の海パンを穿いてる瑠夏がいた。
程よい腹筋に鎖骨。
不覚にもドキッとしてしまった。
それから、ファンの子の前に瑠夏が出たらうるさいくらいの黄色い声。
多分、これが学校みたいな容姿をしてたらモテないし、ここまで歓声があがらない。
ていうか、歓声って言うより悲鳴だよね。
まぁ、同じように叫ぶから鈍感な人は分からないかも…笑
「じゃあ、撮影再開しまーす」
それから、監督さんの声で現場の雰囲気が変わった。
良く、あんな愛想笑い出来るな〜。
あたしは、面白くないのに笑うなんてムリだと思う。
それから、数時間で撮影が終わって
今は、撮った写真を皆で見てる。
「あ、この写真いい!」
そういって指を指したのは
ヤシの木に抱き着いて笑ってる瑠夏の写真。
すると、良いじゃん!
って、色んな人から共感されて
見事にこれが表紙になるみたい。
なんか、あたしまで嬉しくなる!

