それから、着替えてメイクしてから
撮影が始まった。
やっぱ、メイクさんは気付くよね…。
瑠夏の隈…。
昨日は、良く寝れたのかいつもより隈が薄い。
それから、いつも365日メイクさんが付いてるわけじゃないから
簡単なメイクとかを教えてもらったりした。
あとは、派手すぎないメイクとか
瑠夏のメイクとかの解説とかしてもらった。
やっぱ、オネェとかって
そこらへんの女より女っぽいとこあるから
お気に入りのメーカーさん教えてもらったり、普通にあたしなんかよりも女らしい仕草とかしていて、何故か軽くショックを受けた。
そのせいか、意気投合してメアドも交換して、最初の戸惑いも消えて、普通に接してる。
「これ、あげる〜」
妙に語尾を上げながら渡してきたのはマスカラとファンデーション。
あたしの顔の色に合わせて
ファンデーションを選んでくれたらしい。
目しかメイクしないから
あんまりファンデーションは必要ないけど
せっかくくれたから、これから使うようにしようと思う。
「一旦、休憩に入りまーす」
あたしたちが、話に夢中になっていると
衣装チェンジするために瑠夏が戻ってきた。

