そんな話をしながら、メイクを終わらせて撮影場所に向かった。
「お願いしまぁす」
瑠夏がそういいながら撮影現場に入った。
周りには、関係者以外にも瑠夏のファンらしい若い人達がたくさんいた。
ていうか、この調子だったら
マネージャーのコトとかすぐばれるでしょ!
めっちゃ見られてるし…。
見られてるって言うよりは睨まれてるの方が合ってるけど…。
まぁ、瑠夏と一緒に歩いてたら
ファンからしたらムカつくもんね。
なんか、今さらだけど
めんどくさいコト頼まれたよな…。
でも、ここまで来たから頑張ろ!
「萌ちゃん、着いてきて」
あたしは、今井さんに言われたから
言われた通り、着いていった。
すると、そこには瑠夏のスタッフさんやらカメラマンさんやらがたくさんいるところに連れていかれた。
「あたし、るぅくんのメイク担当してるの小島美鈴よろしく〜」
「あ、よろしくお願いします…」
最初に話しかけて来たのは、メイク担当してる美鈴さん。
ただ、オネェっぽい…。
「ねぇ、オネェ?」
あたしが、こっそり瑠夏に聞いてみたら
オネェだょ
って、平然と答えられた。
「美鈴っちって呼んでね」
「あ、はい」
あたしたちが、話してると笑顔の美鈴っちに言われて返事をした。

