それから、頑張ってお仕事してる今井さんにお土産を買ってからホテルに戻った。
「今井さぁん」
あたしと瑠夏で部屋に入ったら
たくさんの資料に埋もれたカンジで寝てる今井さん…。
やっぱ、疲れてんのかなぁ…。
あたしは、今井さんと同じ部屋の瑠夏に今井さんに買っておいたお土産、ちんすこうとサーターアンダギーを渡してから部屋に戻った。
「……ひっ」
あたしが、部屋に入ろうとしたときに誰かから肩を叩かれて振り返ると
あたしの洋服を汚したキモ男がいた。
予想してなかった人物に思わず変な声が出た。
「偶然だね〜」
なんか、わかんないけど気安く触れて、話しかけてきてホントに気持ち悪くなってきた…。
コイツ、あたしが嫌いなコトわかってねぇの!?
あたしが、シカトを決め込んでると
キモ男は、「無視〜」とか言ってニヤけてる。
「まぢ、急いでるんで…」
これ以上、シカトしてもウザいだけだ
と思って、すり抜けようとしたら
いきなり腕を捕まれた。
「何、その態度〜?」
「普通ですけど…」
つーか、あたしがこの態度取るの当たり前でしょ!
まぢ、意味わかんないんだけど!
「嫌がってるだろ」