「お母さん、飛ばしすぎ…」
「アハハごめんごめん…ふふ」
お母さんはのんきに笑ってる。
その間にあたしは瑠夏たちがいるか探したけど
時間まで、あと20分あるし時間まで適当にブラブラしてた。
そして、あと5分で待ち合わせの時間だから、搭乗口付近に行こうとしたときに瑠夏から電話が来た。
「もしもし?」
『…あ、もしもし神楽坂さん?』
「うん。どうしたの?」
あたしが、聞いたら
今着いたから搭乗口の近くにあるカフェで待ってる。って、言われたから
それをお母さんに伝えて一緒に向かった。
カフェに着いて、キョロキョロしてると
今井さんが笑顔で手を振ってきたから
ちょっと、恥ずかしかったけど
瑠夏たちが座ってる席に向かったとき…
バシャっ
えっ!?
あたしの着てる洋服にコーヒーがかかった。
あたしが、コーヒーをかけたのはオタクっぽいデブで脂汗がハンパなくてキモい。
「…ご、ごめんなさい」
あたしは、オタクが話しかけてきたけど
放心状態で返事をしなかったけど
周りに段々と人が集まってきた。
オタクは何かニヤけながら
「クリーニングに出すから脱いでよ」
なんて、ワケわかんないこと言い出した。
それを聞いたお母さんが
はぁ!?
とか、言いながら気転を利かして
トイレに連れていってくれた。

