「じゃあ、西郷の席は遅刻してきたアイツの隣な」

「…はい」


先生がそう言って、転校生…西郷瑠夏?だっけ。
まぁ、そいつがあたしの隣に来た。


なんかの罰かよ!

なんで、こんなダサ男があたしの隣なわけ!?

亮の隣で良いじゃん!


まぁ、話すコトなんて無いから良いけど、早く席替えしないかな!


「じゃあ、朝のSHRを終わる」


先生が、そう言ったら学級委員が号令をかけてきた。


終わった瞬間にあたしの席に
近藤ほのかと木下愛理が来た。


もちろん、話題はあたしの隣にいるダサ男くん。


それを今日時間が無くて結んでなかったから、将来美容師になりたいらしい愛理が結んでくれた。


いつも、ゆるくサイドに結んでる。

キャラメル色にピンクのメッシュで、メッシュが目立つように結んでもらってる。

1番、この髪型が気に入っていて
2年くらいこの髪型だ。


「てかさ、亮ってカッコイイよね〜」

「ぶっ!」

「ちょっ!アンタ汚い」


いきなり、亮の話になったから
ビックリして吹き出してしまった。


「亮カッコイイ?どこが?」


あたしは、昔から一緒にいるせいか良くわかんないけど、結構亮ってモテるんだよね…。