『あぁ…。』


触れ合う手と手。



そしてそっと
重なる唇。



お互い目が合う。


目には涙が溜ってる。



遠くで花火の音が聞こえた。




今思えば
あの時から
運命は動いていたのかも。



愛未?

俺はお前と同じくらい
大切って思える人に出会えた。


お前がいなくなった時
愛未よりいい人なんて
いないと思ってたよ?


でもな、俺が
自らこの現実から
目を背けてた
だけだったのかもしれない。


お前がいない現実。

生きる意味を無くした

もう人なんて愛せない。


そんなくらい
現実から俺を引き上げて
くれるひとがいたんだよ…


これは奇跡ってことかな?