『お前もそろそろ
吹っ切れたほうが
いいんじゃねーの?
辛いのはわかるけどさ?』
タクが言ってるのは
去年の夏の話をしている。
『なあ?タク
俺がまだ引きずってるとでも
思ってんの?お前こそ
女作ったらどーなんだ?』
タクもまあまあ
女に人気がある。
でも何故か女を作らない。
『俺は時がきたら
作るよ、俺はお前が
心配なだけだよ。』
『気持ちは
嬉しいけど
全然大丈夫だからっ!』
そうそうやって
あの日から強がってる。
それをタクは
見抜いてる。
強がりは俺の唯一の
自己防衛なんだよ。
俺が1番愛した
女なんだ。
手はかかるし
わがままで
泣き虫で
でもそんな
ダメなところも
俺は全部理解できた。
あいつは
俺の全てだった。
そんなこと
考えてたら
入学式が終わってた。

