いつか…。



俺は自分の席を確認して
座った。


自然と俺の周りには
人が集まる。

仲間と他愛のない会話をする。

昨日のテレビみた?とか
あの歌手の新曲きいた?とか

ぼーっと話を聞いてると
ふとある事を聞いた。


『てか、タクは?
クラス違うの?』

タクとは
俺の1番の親友。

相沢匠斗(あいざわたくと)

『あー!タクは
隣だよ』

アイツとは別か。

『てか荒木
中学の時、女子に
モテまくりだったなー』

そう、俺は昔から
女にモテた。

別に調子乗ってるわけじゃ
ないけど、それが普通だと思ってた。


すると校内アナウンスが
流れて俺たちは
体育館に向かった。


『あれだよあれ!
北中の荒木くん!
ちょーかっこよくない?』

体育館に向う途中に
女子の会話が聞こえてきた。

『おい!荒木
またモテてるらしいじゃ
ねーかよ。』

そう声を掛けてきたのは
親友のタクだった。


『うるせーよ!
別にいつものことだし
興味ねーよ。』