いつか…。



すると愛未の母親は


『あなたは
悪くないわ…
あの娘救急車の中で
ずっと優くんって
言ってたらしいの
死ぬ間際もずっと
あなたのことを思ってた
のよあの娘は…
だからあの娘のことを
一生忘れないであげて?
死んでしまったのは
母親としてもすごく
辛いし悲しいわ
なんにも親らしいことを
あの娘にはしてあげられなかったから
でもあの娘は大好きなあなたを
想いながら死んだ。
あの娘は幸せだったと思うわ
ありがとうね…』


そう話すと涙を
ハンカチで拭う母親。


そして


『優羽くんも
落ち着いたら
お線香あげにきて
あげてね
あの娘もきっと喜ぶわ。』


俺は
その言葉に
頷いた。


そして愛未の母親は
俺に指輪を渡して帰って行った。


部屋に戻り、
その日は
夜が明けるまで
泣いた。

一生分の涙を流した。


誰にも泣いてる所を
見られたくなかったから
ひとりで声が枯れるまで
泣き叫んだ。

俺は何度も後悔した。