『ごめん、わかんねー』
そう答えると
すこし寂しそうな顔で
『そうだよね
こういうのって
お互い好きじゃないとね?』
そう言って教室を出た月島。
俺のなかにはまだ
愛未が生きているから。
俺はあの頃を
思い出していた。
中2の秋。
俺はいつものように
タクと学校に
向かってた。
校門をくぐり
玄関にいくと
お前がキョロキョロしながら
立っていた。
『おい、荒木
あの子見ない顔だな?』
『そーだな
転校生か?』
するとお前は
俺らのほうへと
駆け寄ってきた。
『あのさ?
今日からこの学校に
転校してきたんだけど
職員室が何処かわからなくて…
教えてくんない?』
迷子だったお前。
だが俺の心は
一瞬で奪われた。

