渋々
寝起きで
重い体を起こして
支度をすることに。
俺には
物心ついた時から
親父がいなかった。
病気で死んだらしい。
そして一人っ子。
母さんは
朝早くから
仕事に行き
帰ってくるのは
いつも夜遅く。
基本家では
俺一人。
昔からだから
寂しくなんかない。
親を恨んだこともない。
母さんは
たった一人で
俺を育ててくれた。
感謝している。
髪の毛を
適当にセットした。
そろそろ
美容室にいかないと
生え際がプリンに
なってきている。
基本茶髪が
好きな俺。
理由は
あいつが
茶髪の男が好きだったから。

