夢ならば
はやく覚めてと
思った。


でも夢じゃない。



あたしは
その場から
走り去った。



涙を流しながら。


そのあたしを
追いかける彼。




あたしは
彼に腕を掴まれた。



正直、独りに
なりたかった。



でも彼は
さっきの
悪夢のような
状況の説明を
してくる。



彼のこと
信じてあげたかった。



でももう
無理だと思った。



だってもう
何を信じていけば
いいのか分からなかった。