そしてあたしは
『なにか悩みでもあるの?』
そう聞くと
『悩み?悩みが
ないことが悩みだけど。』
あの目は嘘だ!
『嘘だ!あんたは
強がってる。』
『なんで月島さんは
そう思うの?』
『なんとなく
目が寂しそうに見えたから。』
すると荒木は
そんなことねーよと
笑顔で答える。
その笑顔反則だって。
不覚にときめいてしまった。
すると、
『てか、
何しに屋上にきたの?』
確かにそう思われても
仕方ない。
『べ、別に
外の空気が吸いたくなっただけよ
あんたこそなんで屋上にいんのよ?』
そう言い返したら
『俺も外の空気が
吸いたくなっただけだ。』
そういう荒木の
目が寂しそうに見えてつい、

