いつか…。




相沢くんは
少し驚いて、


『そうか、
知ってるのか。 
そうだよ、その人に
月島さんがそっくりでつい。』


『あの?なんで
亡くなっちゃったの?』


『うん…
交通事故でね。』


そうだったんだ。


『荒木は
悲しくないのかな?
あんなに毎日笑ってるけど
そんな過去を持つように
みえなくて。』



『あいつは
彼女が死んだときも
涙1つみせなかったよ
いっそ取り乱したり
してくれたほうが
人間らしくて安心するんだけどね。』



荒木は
ほんとに悲しく
ないんだろうか?


『てか月島さん
荒木のことよく見てるね。』


あたしは相沢くんに
そんなこと言われて
恥ずかしくなった。


『べ、べつに
あいつのことなんて
分かりたくもないねっ!』

強がってみた。


『はははっ!
月島さん面白いね!
俺もう少しあいつ
探してみるわ!じゃあね!』