2009年、高校1年生(夏)
―私は貴方に出会った。
























「雨か…」
今日は、雨がたくさん降っている。
雨が苦手な私には本当に憂鬱な日。

けれど、私は今日行かなければいけない場所がある。
私は傘をさして、そのある場所に向かった。

ある場所というのは、私が今日から通う塾。

今まで塾に通ったことがない私は、今日が人生で初めて塾に通う日。

―どんな塾だろう
―友達出来るかな
―先生はどんな人だろう

色んな不安を胸に電車に乗り込んだ。

私の家から塾までは電車で1駅。
約2分ほどで到着する。

『次は××駅~××駅~』

みんなが一斉に降り、私もその波に乗って降りる。

駅からは歩いて1分ほどの距離。
すぐに私の通う塾に到着し、大きく深呼吸をしてドアを開けた。