それを知った雅は
なにも言えず、焦っているようで
キョロキョロと目を
泳がせていた。
「俺は…俺はなあ…。」
そう言いながら斗真は
雅に近づく。
それを阻止しようとする
雅の友達のことなんて軽く突飛ばし、
雅に股がり胸ぐらをつかむ。
「俺はな、お前よりも
衿奈を幸せにできる自信がある。
傷つけねー自信がある。
例え衿奈がお前のこと
見てたとしても、
これからは見れねーくらい。
俺だけを見させる自信がある。」
鬼のような顔をして、
雅と顔を近づけながら怒鳴る斗真。
私はそれを静かに、
見つめることしかできなかった。
「だ…だからなんだよ。」
「だから、衿奈の悪く
言うようなやつは許さねー。」
そう言うと斗真は拳を
強く握り、振り上げた。

