静かな図書館にひびく 時計の針のおと。 チクタクチクタク ‥─。 その音の心地よさに つい うとうとしてしまう 私が眠りそうになったときに 後ろから近付いてくる 足音があった。 眠い目を、こすりながら 聞き耳をたてる。 どんどんと近づく足音は 私の後ろでとまると いきなり私のことを後ろから 抱き締めた。 「きゃっ…!?」 「しー…静かに。」 きっと彼が本の中の彼だと そう思った。 彼は私の口の前に人差し指をたて 静かに、と言う。