その日はあやめと夕方になるまで 土手で語ってた。 季節は12月 ‥ ── 二人でかたを寄せあって 白い息を吐きながら ずっとずっと喋ってた。 夜はなかなか眠れなかった。 別に彼のことが 好きなわけでもないのに 初デートの前日のような気分だった。 どんな髪の毛しようかとか どんな洋服着ようかとか‥─ とにかくハラハラドキドキって 感じだった。 翌日、午後3時‥ ──。 私は胸に手をあてながら 図書館に足を踏み入れた。 一時間も早く来ちゃった… 私はその本の近くにある 椅子に腰かけた。