姉さんや
潤や
由紀さんや
トオルさんや
華や
優希が。

たくさんの人達が見守ってる中、重厚なパイプオルガンが鳴り響く。

カチャリ。

ゆっくりとドアが開いて。

ドアの向こうには、真っ白なウェディングドレスを着た羅々がベールをかぶった状態で立っていて。

曲調が変わったパイプオルガンに合わせて羅々が歩き出す。

そんな羅々を周りが見つめる。

…いや、そんな見ないで良いから。

そんな事を思いつつ。

ゆっくり近づいてくる羅々に笑いかけて。

隣まで来た羅々はそんな俺に気づいて

恥ずかしそうに、

笑った。