「皆、優希すごいって言ってた。一人であれだけ努力して、それでも文句言わずに黙々と練習してたって。それで結果が残せなかったのは俺らの責任だって、クラスの皆、言ってた。」

「…」

優しく笑う、華を見つめる。

「優希が努力してるの、皆知ってたよ。優希の事、皆認めてた。すごいって尊敬してた。」

華の

「…は「優希の努力は知ってるの。皆、知ってるから…っ。」

目が

「顔が立たないとか、言わないでよ…っ」

涙で溢れていく。

「…っ」

そんな華を、少し笑う。

すると華はそんな俺を見て。

「な、何で笑うのよ!」

「ん?いや、必死すぎて。何か…」

「そりゃ、優希が、へこんでるから…っ」

うん。

わかってる。

「そんな華だから、俺は救われた。」