はぁはぁ

そう肩で息をしながら。

豪勢な服を着て走って来たのは。

「…華。」

俺がそう言うと。

華はしゃがみこんでる俺の前に座って。

「…っ急に、っどっか…、いっちゃっう、から…っ」

そんな華を見ながら。

「別に、精一杯やれたからショックでは無いんだけどな。」

その言葉に。

華は驚いたように。

「…え?」

「でも、協力してくれた人達に顔立たないじゃん?」

俺が言うと、華は一回深呼吸して。

「…そうかしら。」