「…いよいよ、結果発表です。」

いつもの司会者ならぬ静かな重みのある声に、会場中が静かになり、背筋が自然と伸びる。

司会者は白い封筒を、会場にいる人達全員に見せるように上に掲げる。

「ここに、結果発表が書かれています。私もその結果はまだ知りません。」

…あそこに。

私か、芽維ちゃんの名前、どちらかが載っている。

「台本には、時間を伸ばせ、と書いてあったんですが、皆さん気になってると思いますので、そのまま続けさしていただきます。」

いいぞー、そんな声が聞こえて。

司会者はビリビリと手元にあった封筒を破る。

そこから一枚の紙を取り出して、開けた。