先生とシンデレラ

先生は、“ミュージカルはまた今度見ようね”と言った。

それから、“先生ももう帰るから、ついでに送っていってあげる”と家まで送ってくれた。




私の家に着いて、車から出ようとすると。

“羅々。
…これは、あの時あの場所にいたのが、羅々じゃなくてもだけど。”

出ようとする私を呼び止めるかのように。

“あの時、羅々は出来るだけの事をやったよ。先生でもきっと何も言えなかった。…だから。”

私の目をまっすぐに見て。

“自分を責めないように。”