先生とシンデレラ

手に持っていた鞄を床に落として、目の前にいる先生に抱きつく。

「…ら、「何も、言えなかった…」

「…」

先生は抱きついた私を。

「…芽維ちゃんに、泣いてる芽維ちゃんに、何も言ってあげられなかった…っ」

先生はわけがわからないはずなのに。

口から出る言葉を、

止める事なんて出来なくて。

「…何を言ってあげれば良いのか、分からなかった…っ」

そう言って泣き続ける私を。

先生は、

ゆっくりと、

抱きしめた。