先生とシンデレラ

窓に面してる椅子に座って、ほおずえをつきながら、元気よくかけ声を言いながら走っている運動部を眺めてる。

ちらっと壁にかけてある、黒色の時計を見て。

…40分。

ホームルームが終わって、俺が教室から出て40分が経った。

やっぱり、一緒に来れば良かった。



“羅々、行くよ”

“…っあ、用意してから行きます…”

“…。あ、そ。分かった。”




用意する間くらい、待っててやれば良かった。

すぐ横には、電源も入ってDVDも入ってて、いつでも準備万端のテレビ。

青い画面が目にチカチカする。

…遅いな。

何やってるんだか。

いつも、そんな準備するのに時間かけないのに。

そう考え出したらもう止まらなくなって。

…じゃあ、何やってるんだ?

いつもだったら、急ぎすぎなくらい早く来て、俺が、早すぎじゃない?急いで来たの、とか言うと顔を真っ赤にしながら、違います…っ、とか言うのに。

羅々1人で、何かをして暇を潰してるとは思えない。

って事は。

誰かと話してる?

いや、誰と。

思い当たった人物に思わず眉を寄せる。

…優希か?

いや、優希ぐらいなら羅々ならあしらうはず。

…多分。

それか、別の男か?

最近のミスコン効果で、羅々の人気、上昇中だからな。

どっちにしても、むかつく。

コンコンコン

無意識のうちに机を人差し指で叩く。

「…遅い。」

誰と話してる。