先生とシンデレラ

「っお前、本当、バカか!」

その聞き覚えのある声に。

顔を上げると。

「…っ何で」

汗だくの優希がいて。

「こんな人通りの少ないところで!そんな短いスカートで!女の子が1人で!」

止まった涙が、また流れ出す。

「送るって言っただろ?!何で走ってくんだよ!」

「…ゆ、「…っ華。俺のせいでお前がどうこうなったらどうしよう、とか色々…」

項垂れる優希の顔を見ながら。

「…ごめん、なさ…」

それ以上言葉が続かない私の肩をさすりながら、優希は
「帰るぞ、華。」
と言った。


前を歩く優希の背中を見ながら。

…やっぱり、好きだ。

そう気持ちを確認した。