先生とシンデレラ

目の前にいる蓮君は。

今までにみた事がないくらいの痛々しい表情をしてて。

“好きなのに。”

そう言ってるのが、痛いほどにわかる。

なんて言葉をかけて良いのか分からなくて。

どう言葉をかけて良いのか分からなくて。

どの言葉が正解なのかも分からなくて。

思わず坊然と立ち尽くしていると。

「…由紀さん、ありがとうございます。」

お礼の意味が分からない。

「…え?」

そう問い返すと。

「そうやって心配してくれる人がいるだけで、この気持ちが間違ってないって思えたんで。」

まだ、

泣いてる。

なのに。

笑ってる?

「自分の限界まで、この気持ちは伝えないつもりです。それは変わりません。…でも。」

「…」

「羅々を手に入れようとした時は、どうしようもなくなったその時は…羅々が“嫌だ”って泣いても、俺のものにします。」

その言葉は。

自信に満ち溢れてた。