先生とシンデレラ

『…蓮って完璧羅々ちゃんにデレデレよね。』

手にしていたカップを優雅にテーブルに置いた真衣は、ため息をつきながら言った。

『…うん、間違いなく。』

『羅々ちゃん可愛すぎるから仕方ないけど。…でも、態度に表しすぎなぐらい表してるのにどーこーならないのは何でかしら…』

『羅々ちゃんもわかりやすいくらい、蓮君と話してる時可愛い顔するもんね。』

『…そうよねぇ。』

考えられるとしたら。

私は少し笑いながら。

『羅々ちゃんが、気づかないんだろうね。』

『多分ね。蓮も羅々ちゃんの本心を薄々分かってるんだけど、断定は出来なくて怖がってるのよ。ベタ惚れだからこそ、拒絶されるのが怖いのね。』

『…うん。』

『ま、蓮にとったらそういう所もかわいいって思うんでしょうけど。私も思うくらいだし。』

『早く付き合えばいいのにね。』

その言葉に。

『…そうね、だけど、』

真衣は綺麗な口元を緩めて。

『余計な手出しはせずに、本人たちに任せましょう。』