先生とシンデレラ

30分後。

真衣さんは不機嫌そうな顔をしながらも、店に入って来た。

そして冷ややかな目をしている先生の前に自ら進み出て
「…すいませんでした。」
と言った。

その言葉を聞いた先生は、しばらく真衣さんを見下ろした後、ニコッと笑った。

「…昔から言うけど、ごめんで済んだら警察いらないんだけど。」

その言葉を聞いた真衣さんは顔をしかめて。

「…っ何よ!素直に謝ってんだから許しなさいよ!」

「言ってる事めちゃくちゃだよ。自分で原因作ったくせに簡単に許されると思ってるの。…甘いよ。」

「…〜っ蓮!」

「うるさいな、姉さんが悪いのに俺が悪いみたいな声出さないでよ。迷惑。」

「あんたねぇ!…」

今だに続いている二人をぼーっと見ていたら、由紀さんが飽きれた様に
「…この二人の喧嘩、長いんだよ。」
と言った。

私が思わず由紀さんを見ると。

由紀さんは呆れた様に笑いながら、
「あっちで話そうか。」
と言って。

その言葉に。

私も笑顔で頷いた。