車が走り始めて20分。
なのに、私と先生は二人とも黙ったまま。
一言も話さない。
「…」
不意に窓の外を見つめる。
真っ暗になった外を写す窓は鏡みたいになってて。
先生の横顔が目に入る。
先生はドアノブに肘を置いてほおずえを付きながら片手で運転している。
…かっこいいな。
こんな何気ない動作でさえもかっこいい。
先生に気づかれないようにじっと見ていると。
赤信号で、車が止まった。
先生が私を見る。
その事には気づかないふりをして、外を見続けていると。
「…ねぇ。」
先生が私に声をかけた。
私が振り返ると先生は身を乗り出して、後頭部座席に置いてあったスーツが入っている紙袋の中から、黄色のビニールを取り出した。
「…これ。」
そして。
私に差し出した。
「…え」
私が驚きながらも受け取ると。
先生はため息をつきながら座り直しながら
「…あげる。」
と言った。
なのに、私と先生は二人とも黙ったまま。
一言も話さない。
「…」
不意に窓の外を見つめる。
真っ暗になった外を写す窓は鏡みたいになってて。
先生の横顔が目に入る。
先生はドアノブに肘を置いてほおずえを付きながら片手で運転している。
…かっこいいな。
こんな何気ない動作でさえもかっこいい。
先生に気づかれないようにじっと見ていると。
赤信号で、車が止まった。
先生が私を見る。
その事には気づかないふりをして、外を見続けていると。
「…ねぇ。」
先生が私に声をかけた。
私が振り返ると先生は身を乗り出して、後頭部座席に置いてあったスーツが入っている紙袋の中から、黄色のビニールを取り出した。
「…これ。」
そして。
私に差し出した。
「…え」
私が驚きながらも受け取ると。
先生はため息をつきながら座り直しながら
「…あげる。」
と言った。


