先生とシンデレラ

駄目だ。

放課後、絶対に会いになんて行けない。

こんな状態で行ったって…

またなんか言われるに決まってる。



何で担任が加藤先生なの?


…そんな考えがふと頭をよぎる。

担任じゃなければ、こんな風にミスコンの事で先生と悪い雰囲気なんかになったりしなかったのに。

担任じゃなければ、

車で送ってもらう事もなかったし
先生にこの気持ちを否定される事もなかった。

何で、何で、何で。

何で担任が加藤先生なの?


おかしいな…

春、担任が加藤先生だって分かった時は嬉しくて仕方がなかったはずなのに。

泣くほど嬉しかったくせに。

これから、
どうやって加藤先生と話そう?
…どうゆう風に加藤先生は話すんだろう?

関わりがなかった私にはそんな些細なことをきっとこれから知っていくんだと。

そのたびに胸が躍るんだろうと。


楽しい高校生活になるんだろうと。

胸を躍らせていたはずなのに。

そんな些細な事では、もう満足できないようになってしまった。

ー子供みたい。

私は一人自嘲した。

こんなのずっと欲しかったおもちゃをやっと買って貰えたと言うのにすぐまた別のおもちゃをねだり始める、子供と一緒だ。