先生とシンデレラ

散々お説教を食らった私たちはあれから十分後ようやく席に着くことが出来た。

お説教が終わろうとしていたその瞬間に、華ちゃんが
“うるさいな”や
“長いんですけど…”なんて言うもんだからその度に説教が長引いたのだ。

…何だかんだ言って仲良いんだよね、あの2人…



席について一息ついた私の脳裏にさっきの先生の顔が浮かんだ。

さっきの加藤先生の顔…あれは何だったんだろう

今までに見た事のない、

苦しそうな、
悲しそうな、
…まるで何かを訴えかけるような…

そんな表情をしてた。

私が、ミスコンに出ない、って言ったぐらいでそんな顔するだろうか?

…そんなにショックだったって事?

私の一言が?




…そんな訳ないよね。

私の一言ぐらいで、先生が振り回されるわけないよね…。

先生はそんな人じゃない。

私のような子供が言ったたった一言に振り回されない。

それがたとえ
“好き”や
“愛してる”であっても。