ステージで。

先生が、いるのを確認してから、ゆっくりと深呼吸をして三浦君とタイミングを合わせて礼をした。

それから三浦君と向き合って最初のポーズをとる。

すると、曲がゆっくりと鳴り出して。

基本的なステップで踊り出すと。

「…長谷川、顔を前に。」

その声に合わせて。

顔を上げる。

目の前には。

暖かなライトが広がっていた。