「ちょっと待って?羅々ちゃんと蓮君は…」

「…結婚なんてしてないんです…!恋人同士でもないんです!」

「…」

「先生は、私の事、ただの生徒だとしか思ってないんです…!」

「…羅」

由紀さんの声を遮って。

「いくら私が本気でも!先生はそうじゃないんです!」

そう言い終わると。

由紀さんはまたいつもの優しい顔で。

「…羅々ちゃん、座ろう?」
と言った。