着替え終わって試着室から出ると、カメラを手に持った由紀さんだけが立っていた。
疑問が顔に出ていたのだろう。
由紀さんは
「真衣、仕事の電話がかかって来ちゃって、今、外だよ。」
「…あ、そうなんですか。」
「とりあえず写真撮ろう。
こっち向いて、笑って?」
何を考えて笑えばいいかなんて分からなかったけど、由紀さんの笑顔につられて、自然と笑顔になった。
由紀さんは何回かシャッターを押すと、後ろにあった水色のドレスを手にとって
「…じゃあ、次はこれね。」
と言って私に手渡した。
水色の少しフリルがついたドレスを着て鏡を見る。
…
先生にも、見せたかったのにな。
また、私のためにドレスを選んで欲しかった。
なんて。
先生は、もう私にドレスを選ぶわけないのに。
疑問が顔に出ていたのだろう。
由紀さんは
「真衣、仕事の電話がかかって来ちゃって、今、外だよ。」
「…あ、そうなんですか。」
「とりあえず写真撮ろう。
こっち向いて、笑って?」
何を考えて笑えばいいかなんて分からなかったけど、由紀さんの笑顔につられて、自然と笑顔になった。
由紀さんは何回かシャッターを押すと、後ろにあった水色のドレスを手にとって
「…じゃあ、次はこれね。」
と言って私に手渡した。
水色の少しフリルがついたドレスを着て鏡を見る。
…
先生にも、見せたかったのにな。
また、私のためにドレスを選んで欲しかった。
なんて。
先生は、もう私にドレスを選ぶわけないのに。


