先生とシンデレラ

結局その日、三浦君からは、今日は行けません、という連絡が入った。

なぜか、トオルさんも一向に姿を見せなかったので結局センセイと私は二人っきりでずっと踊っていた。

帰りの車の中。

先生は相変わらず前を向きながら、
「羅々、最近はちゃんと寝られてるの」



「はい…」

先生は少し安心したようにため息を吐いて
「今日は、眠れそう?」

私は笑いながら、はい、と言った。