ドレスを着替え終わって教室に入ると最早そこには誰一人いなかった。

茜色の空が教室を茜色に染めていく。

…何か、今日はすごく疲れたな。

明日からまた、私は頑張らなきゃいけないのに。

まだ一次審査が終わっただけなのに。

ゆっくりと自分の席まで行って腰を下ろす。

それから窓の方に顔をむけて机に頬をくっつけた。

…綺麗だな。

いつもの教室じゃ無いみたい。

そんな事を考えながら私はゆっくりと目を閉じた。







「…ん」

ゆっくりと目をあけると教室の中は電気が付いてて窓の外はもう暗かった。

…寝ちゃったんだ。

そう思いながら少し痛む頭を抑えながら体を起こすと。

「…起きた?」

優しい、声がした。