先生とシンデレラ

次に二組を覗くと女の子と二組の担任を受け持っている男の国語科の岡田潤先生がいた。

二人は何やら熱心に雑誌を見ているらしい。

「…?何見てるんですかね?」

私がボソッと言うと先生は

「さぁ?」

と言った。

私が雑誌の内容に気を取られていると先生が

「2組の代表、奥田芽維。

美人。スポーツ万能。ブラスバンド部クラリネット担当。

芸能人でいうと北川景子。」

…またしても的を得てる。

「へぇ…」

そんな事をぽけーと言ってると3組の担任の先生が私達に気づいて

「ちょっとぉ、そこの2人何してるんですか?!」

先生が横でため息をつく。

「…通りかかっただけだよ。」

「あー嘘ついただろ!

お前昔から嘘つくと眉毛ピクって動くよなぁ!

今動いてたぞ!」

先生は無意識なのか眉毛を覆い隠して

「…何言ってんの。

動いてないよ。」

「いーや、動いたね!

俺は見てた!

こーのー目でちゃーんと見てました!!

ッツーかお前はさ、昔から…」

また始まってしまったもはやうちの学年で名物になっている2人の幼馴染ケンカを呆れながら見ていると、いつの間にか近づいてきた奥田さんが

「始まったわね。」

と言った。

私がびっくりしながらも

「そうだね…」

と言うと奥田さんは横目で私をちらっと見て

「あなたが加藤先生のお気に入りだって噂の4組の代表の長谷川羅々さん?」

…“お気に入り”?

よくわからないところもあったけど一応名前があっていたので

「うん…」

と言うと奥田さんは

「そう。

お互いベストを尽くして頑張りましょうね。」

「…うん。

頑張ろうね。」

そこで2人の教師のケンカはキリがついたのか先生は呆れたような声で

「羅々、行くよ。」

と言った。