先生とシンデレラ

夢みたいだったなーー…

平凡な一庶民の私をあんなに綺麗にして撮ってもらえるなんて…

全国の女子に恨まれても

「仕方ないよね…」

「何が。」




私がモデル体験を終わり控え室でのんびりとしていると。

突然私の頭の上から声がした。





「…っ先生っ…?」

「ん。…お疲れ様。」

「あ、はい…。」

カタン…ッ

先生は優雅な動作で私の隣の席に座った。

「…。」

しばしの沈黙。

…この状況。

とっても気まずくて私苦手なんだけどな。

そう思っていると先生が

「どうだった?モデル体験」

といった。

“どうだった”?

「…すごく…キラキラしてました…。入っちゃいけない境界線を越えてしまったみたいで…。でも…とっても、楽しかった…」

「羅々は、モデルになりたいって思ってるの?」

「…へ?」

「…だから。モデル。」



「い、いやいや!そんなわけ、ないじゃないですか…!私がモデルになれるんだったら世界中の女の子がなれちゃいますよ…」


「そう?先生には羅々に合ってる様に思えるけど。」

「…え」

「先生に見えてた羅々は…とても楽しそうにしてたよ。」



「今までに見てきた女の子達の中で」


「一番…輝いてた。」