あれは、俺が中2の夏。
俺にはとっても自慢できる母親がいた。
父親は、小さい頃に家を出ていたらしい。
俺は、そう聞いていた。
本当のことは、今も知らない。
ある日、俺は学校をサボり家へ帰った。
すると、そこにいたのは…
母親だけど母親ではない…
1人の女としている…そんな母親。
そして、よくわからないでも絶対に父親ではない男の人だった。
俺は、その場から逃げようとした。
でも、物音をたててしまったんだ。
ガタッ。
「誰?」
そう聞く、いつもの母親の声。
さっきまで出していた甘え声とは違い、警戒するような声。
そういい、タオルを巻いた体で俺の方へと来た。
そして、次の日から母親は変わった。
母親は、俺を男としてしか見なくなった。
子供ではなく、男と…
そして、いつの日か母親は母親ではなく俺の前でも女となっていた…
中2の冬
俺は、家を出た。
少しの荷物を持ち、あてもなく歩き続けた


